掲載書籍

常盤台住宅地・ときわ台駅について触れられている書籍をご紹介します。

都市計画

常盤台住宅物語

板橋区教育委員会(1999年)

現存する住宅の写真や、分譲当時のパンフレットなどが多数掲載されています。常盤台の名称の由来、住宅地の誕生経緯や、分譲時にどんな人々が宅地を購入したのかが分析されています。

板橋区立郷土資料館のウェブサイトから郵送で入手できます。

東京都市計画物語

越澤 明(ちくま学芸文庫、2001)

「優美なアーバンデザイン」として常盤台を記し、設計者小宮賢一氏の書簡から、本人は実際に区画整備が実現するまで採用されたことを知らなかったという逸話を紹介しています。

8m道路の中央に植樹帯を設けたことを評価し「プロムナードの存在は常盤台最大の魅力といって過言ではない」と表現しています。

郊外住宅地の系譜 東京の田園ユートピア

山口 廣編(鹿島出版会、1987)

和田清美氏が「準戦時期の住宅地開発…『健康住宅地・常盤台』のまちづくり」として、成り立ちから出版時に至るまでを記しています。

かつてあった郷会と呼ばれる自治組織についてや、住民への聞き取り調査による回答内容も興味深く書かれています。

複数個所で「常磐台」となっていますが「常盤台」の誤植です。

日本の地霊(ゲニウス・ロキ)

鈴木 博之(角川ソフィア文庫、2017)

この地で暮らした建築史家による各街の風土の物語を描いた本。1999年に講談社現代新書から出版されたものが文庫化されています。

最終章に常盤台を取り上げ、完成されなかったプロムナードをミッシングリングとして記しています。

完 ドイツ流街づくり読本: ドイツのランドシャフトから日本の景観が学ぶこと

水島 信(鹿島出版会、2015)

常盤台を複数回訪れているドイツ在住の建築家による3部作の最終巻。ドイツの景観づくりと比較しながら、日本の事例として常盤台を取り上げています。

専門的な内容ですが3巻読み進めることで、著者の考える課題感と先進的な提言が含まれる際立った持論が展開されます。

常盤台住宅地物語─優美さの秘密と価値を高めるまちづくり─

中湖康太(GCS出版、2018)

越澤氏の著書の文脈や、この街で開催された講演の聴講記録などを含めながら、後半では経済的な観点から常盤台の価値について持論を展開する一冊です。

駅前高層マンションについて、地価変動の点から土地の価値を高めた可能性を著者は指摘していますが、景観変化による逸失利益についてはより詳細な考察が期待されるところかもしれません。

Kindle版プリント版

思い出

記憶の街角 遇った人々

柴田 翔(筑摩書房、2004)

『されど われらが日々──』の芥川賞作家で、ドイツ文学者でもある著者が、幼少期を過ごした常盤台について、東京新聞のコラムで記した短編エッセイを収めています。

当時はまだ周辺に建物が少なく、孤立した街であった様子などにも触れられています。

版元や板橋区立図書館には在庫がないため、お近くの古書店などでお求めください。保有している会員もおりますので、入手困難な場合は事務局までご連絡ください。

街歩き

東京 高級住宅地探訪

三浦 展(晶文社、2012年)

手づくり感がある複雑な街路に触れつつ「全国的な知名度、ブランド性においては、ほかの高級住宅地に劣るとはいえ、実質的には高級住宅地の名にふさわしいところ」として常盤台を紹介しています。

本書では石神井川が流れるのを常盤台二丁目の南側と記載していますが、川により近いのは一丁目の南部であり、一丁目は緩やかな傾斜があるのに対して、 二丁目はほぼ平坦なのが地形の特徴です。

大東京23区散歩

泉 麻人・村松 昭(絵)(講談社文庫、2016)

497~499ページのわずかな紙面ながら、「洋館に混じって、本郷、小石川あたりで見るような昭和初頭モノの日本屋敷が残っているのも、東急沿線の田園都市と一味違うところ」と記し、クルドサックを「ここ常盤台ならではの特徴」としています。

素顔の常盤台に軽く触れ、マクドナルドや白木屋の並びなどは「田園調布よりグッと庶民的」、「せっかく作ったクルドサックの緑地がゴミ置き場に使われている箇所もあって、これは少々色消しでしたが」と物足りなさを具体的に記しています。

雑誌記事

東京人 2019年9月号 特集「私鉄がつくったまち」(都市出版、2019)

髙瀬文人「東武鉄道 常盤台・南宇都宮:『兄弟駅舎』の謎を解く 鍵はライトと石工だった!」(P.34~39)

2つの駅の駅舎は共通点が多いもの設計者は謎。近鉄宇治山田駅舎を手掛けた久野節(みさお)との関連の可能性を示しています。

今尾恵介「地図が語る『新住宅地』の今昔」 (P.94)

一直線ではない柔らかみのある街路がユニークと指摘。1916年・1937年・1957年の地図を比較し歴史を追っています。

常盤台 遊歩道とクルドサックのある街

土屋 和男(「週刊朝日百科 週刊私鉄全駅・全車両基地 08 東武鉄道2」朝日新聞出版、2014、P32~33)

東武の根津嘉一郎が採算面では不利になる曲線を多用した街路設計を採用したのには、従来とは異なる思想を取り入れたかった背景があるとしています。

また「公共空間でも私的な領域を感じさせる都市デザインと、それに応えて自分の家でも公共の環境に供するという住民の志とによって、憧れの街が形成されてきたのである」と締めくくっています。

板橋の田園調布と呼ばれた街 常盤台物語

(「散歩の達人MOOK 東武東上線さんぽ 全45駅掲載」交通新聞社、2013、P24~25)

コラムでは「板橋の田園調布」と表現するときの住民の誇らしい表情と、周囲の怪訝な表情の差を描きつつ、住民の深い「地元愛」に触れています。

表紙には「常磐台」と表記されていますが正しくは「常盤台」です。

舞台

遺骨

内田康夫(角川文庫、2001/文春文庫、2007)

主人公の浅見が板橋区東山町にある事件の被害者の家を訪れるシーンで、ときわ台駅や住宅地を簡単に説明しています。(P.25)

臓器移植や脳死といった医療界をテーマにした社会派サスペンスです。

常盤台について

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